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祖父が1920年に刺繍業を興してから85年。刺繍のかたちも大きく変わりました。
祖父が神戸で修行を積み、父に受け継がれ自分で3代目ですが、父母の頃はアメリカなど最初輸出向けガウン・肩章などが多く、大きな風呂敷包みを抱えて電車に乗り込む姿が目に残っています。糸を染める釜の匂いや、子供の頃糸巻きをぐるぐる回したのが思い出されます。
生産を国内向けに絞ってからは、仕事が順調になったそうです。ご承知のように現在では刺繍も中国産が主流で、20年ほど前の日本の刺繍工賃で刺繍の入った服が買えてしまう、そんな現状です。
長年培った刺繍の技術力とデザイン力を兼ね合わせ、海外にはまねの出来ない手刺繍の持つやわらかさ、優しさ、アイデアで日本の刺繍を守っていければと思います。 |